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次男と療育【12・完】療育の空きが出る→各種手続きの流れ

こんにちは、nanpooです。

当時2歳11ヶ月の次男(発語ゼロ)が療育に通い始めるまでの話シリーズの続き、第12話。最終回です。

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 (↓前回のお話)

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4コマ5本分、一気にいきます。手続きの話がメインなので、漫画としてはあまり動きが少ない回なのですが、長いので適当に読み流してください。

療育の空きが出る→各種手続きの流れ

療育の空きが出る

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4月末、ゴールデンウィーク前最後の平日の夕方、市職員スズキさん(仮名)から電話を受け、空き待ち予約をしていた療育に空きが出た旨、連絡を受けました。

療育2件目を見学した日から、わずか9日後。

早ぇぇな…!

(誰だよ来年の4月まで空かないかもって脅してた人…)

そんな心の中のツッコミはさておき、希望していた療育に入れることがわかり、とても嬉しかったことを覚えています。これでまた一歩前に進める。

 

私の予想ですが、ここは療育側のスタッフ人員不足で枠は空いているけれど、これ以上子供を受け入れられない状態だったのでは、と考えています。もしくはシフトを組み直したのかも。

いきなり3枠分も候補を提示されたのでちょっとびっくり。

(実際ハローワーク等にここの療育施設の求人が出ていたりしたのを見かけていました。)

 

漫画では端折ってしまっていますが、実際は3枠分の曜日、時間を提示されたあと、「お返事はGW明けにまた電話しますね。」という形で10連休明けを待つ形でした。

市役所・福祉課で手続きをする

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福祉課窓口の簡単な聞き取り調査は、いわゆる『ADHD』(注意欠陥・多動性障害)の簡易検査のような項目が多かったように思います。(はい・いいえに○をつける方式。)

うちの3歳0ヶ月次男(※誕生日を過ぎたのでこの時点で満3歳)はというと、実はしゃべれない以外で大して困っておらず、じっと座っていられないとか、こだわりが超強いなどの傾向はあまり見られていませんでした。

(もちろん子供なので、長時間ずっと座ってる、とかは難しいんですけども。それはこの子の兄である4歳長男でも長時間は厳しい…。)

意味のある単語を1つもしゃべれないこと、保育園でお友達を突き飛ばしてしまったことがあることはもちろん伝えました。(「まぁ、しゃべれない子あるあるですよね。」とは言っていた。)

 

ここで、事前に市職員スズキさんに電話で聞いていた『相談支援事業所・ひまわり』の『ヤマモトさん』という名前を、福祉課窓口で係の人に伝えます。

(※事業所の名前、相談員さんの名前は全て仮名です。適当に『崖の上のポニョ』から名前を借りたので、実際同じ名前の事業所があっても無関係です。)

その後は福祉課の人が、『ひまわり』の『ヤマモトさん』に連絡を取り、数日後ヤマモトさんから私に直接連絡が来る、という流れになります。

なかなか連絡が来ないワケ

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市役所・福祉課で新たに連絡先を記入したりはしなかったはずなので(多分、市にデータベースがあるので聞きなおさなかったのだと思う。)

  • 市役所・福祉課の人が電話口で伝え間違えた。
  • 『ひまわり』の『ヤマモトさん』が電話口で聞き間違えた。

…あたりが怪しいのですが、過ぎたことなのでもういいです…。この件に関してはスズキさんは違うのではないかな。(私の携帯に電話かけてきたぐらいだし。)

その後、スズキさん経由で正しい私の電話番号を知ったヤマモトさんから電話がかかってきたので、すんなり次の段階へ進むことができました。

 

ちなみに計画案を作成するのは療育施設が行ってくれるところもあるようなのですが、うちの市では別の相談事業所(別の法人・企業)の相談員さんが作ってくれる方式のようでした。

相談事業所へ行く

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相談支援事業所『ひまわり』のヤマモトさんとはここで初めて出会ったのですが、60代ぐらいのベテラン風格の漂う相談員さんで、物腰の柔らかい、相談しやすい方でした。

聞き取り調査が妊娠期からスタートしたので「そこから聞くの!?」と、ちょっとびっくり。

保育園終了後に子供たち2人も連れて行ったのですが、別に対象児童は連れて行かなくても聞き取り調査はできます。(長男に「マダー?」って退屈そうに何度も聞かれた…。)

 

ちなみに妊娠中、つわりもそんなになく、しいて言うなら切迫早産気味で張り止め飲んでたぐらいで、出産時も、新生児期もとくに異常はなかったです。あんまり寝ない子だったので眠くて大変だったのは覚えてるんですけど…。あと離乳食もなかなか月齢通りに進まなかったぐらいかなぁ。

療育との契約作業

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指定された日時に療育施設の一室に現地集合。

そこで『ひまわり』のヤマモトさんに受給者証、計画案を渡してもらいました。

ヤマモトさんの役割はここまでなので、ヤマモトさんはここで退場。

「がんばってね。また現状調査のときに会えると思いますよ。」

とおっしゃっていました。

 

その後は『2件目(に見学した)療育』さんとの契約作業に入るのですが、「お時間大丈夫ですか?ここから約30分かかりますよ。」と最初に言われて、本当に30分かかりました…。

とにかく書類が多くて、サイン、ハンコを押す場所も多くて大変でした。

でもちゃんと1枚1枚説明してからサインを促していたので、『詳しくはあとで読んで!とりあえずサインして!』方式よりは良心的でちゃんとしてるなぁと思った。

免責事項などは、療育中にケガをした際などのことが中心ですね。

なお、私が住んでいる自治体では市から補助が出るため、療育に通う際の費用は原則かかりません。(でももちろん契約書は必要。)

 

というわけで、『次男が療育に通うまでの話』としては、ここで終了です。

お疲れ様でした。

空きが出てから、通い始めるまでの日数

  • 【4月末】2件目療育に空きが出た連絡を受ける。
  • 【ゴールデンウィーク10連休を挟む】
  • 【5月上旬】空き枠3つの中から希望を1つ伝える。
  • 【その翌日】市役所・福祉課窓口で手続き。
  • 【15日後】スズキさんの電話で私の携帯番号伝達ミスが発覚。
  • 【その翌日】相談員ヤマモトさんと連絡がつく。
  • 【その3日後】相談事業所『ひまわり』で聞き取り調査を行う。
  • 【6月上旬】聞き取り調査から1週間後、計画案ができた連絡を受ける。
  • 【その翌日】『ひまわり』に行き、書類を確認後、サイン、捺印。
  • 【その1週間後】2件目療育と契約する日程連絡を受ける。
  • 【その1週間後】2件目療育と契約作業をする。
  • 【その1週間後・6月末】次男の療育通所がスタートする。

…という感じで、実際は空きが出た連絡を受けてから、ジャスト2ヶ月後に通所(通園)開始でした。

ゴールデンウィーク10連休を挟んだことが一番大きいのですが、平均で1ヶ月半かかるとのことだったのでだいたい合ってると思います。

 

これもフルタイムで働くお母さんには優しくないスケジュールだろうなぁ…とは感じました。結構何度も役所や事業所に足を運ぶ必要があるのですよね。

私は「明日事業所に行く?はい了解です!」な感じですぐ動ける状態だったので、そのあたりは最短日数で進められたのだと思います。

療育探しで私が感じたこと

以下は私がこの療育探しで感じたことをつらつら書いていきます。

スズキさんと私

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まず、市職員スズキさん(仮名)は療育を紹介する立場の人間。

どうやらうちの市ではこの人を通さないと、療育にたどり着けないことが途中からわかってきた。

なので、保育園サイドから「療育を紹介しましょうか?」となったときも、結局はスズキさんに連絡を入れている様子だった。

ヒアリングが一切ないという危険性

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今回の療育紹介を通して、一番危険だと感じたのは、療育を紹介する立場である市職員スズキさんが一切ヒアリングを行わなかったということだと感じている。

 

私や夫の意見としては、

  • ゆくゆくは言語能力を伸ばせるような療育を希望。(言語聴覚士(ST)常勤が望ましい)
  • 保育園と並行して通わせたい。
  • 週1ぐらい希望。
  • 近い方が助かる。(自分が送迎するので。)
  • そのためなら多少待つことになっても構わない。

だが、私に直接ヒアリングをしていないスズキさんは、上記のことを一切知らない。

私自身も「次男がまだしゃべらないんですよー」というのは何度も言ってきたはずなので、言語発達に特化した療育を探してくれるものだと思い込んでいた節がある。その点は反省している。

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療育を紹介する立場であるスズキさんの意見としては、

  • 早期療育が大事だから一刻も早く空いてる施設に入れてあげなくちゃ!
  • なんで空いてる療育にすぐ入ろうとしないの!?

だったように思う。

この、考え方がまるで異なっていたことが悲劇の始まりだった。

(もちろん早期療育が大事だということは理解できるのですが。)

 

実際伝わっていたのは『母子同伴の療育』ということだけ。

あとは何も希望も何も聞かれていなかった。

スズキさんに「何を困っているか?」「何を伸ばしたいのか?」などという質問などは今まで一切受けていない。

「週何回ぐらいなら通いやすいでしょうか?」とか、そんな話もない。

ヒアリングが一切ないことの危険性をひしひしと感じた。

これじゃあ意見が食い違って当然だと思う。

保護者の気持ちを無視しないで

そもそも初めて会ったときの「はじめまして!お話はうかがっております!」から、ろくに事情を確認していなかった様子があり、『うちの子はしゃべらないから困ってるんだよ』ということ自体にあまり興味関心がなかったように思う。

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(※お話うかがってないの図。)

だから彼女はとりあえず最速で療育へ入所できるよう動いてくれたように思うのだが、それがこちらの希望とは全く異なる方向だったため、私は戸惑ってしまった。

 

どこでもいいから療育に入りたいわけじゃない。

今の生活をなるべく維持した上で、納得できる療育に通いたい。

 

前述した通り、療育に通所するための手続きには約1ヶ月半という時間がかかる。

とりあえず空いている療育に通わせるにしても、膨大な手間暇をかけて手続きをする必要があるのだ。

希望する療育に空きが出たとして、転園させるにしても、この手続き関係を何度も繰り替えす必要がある。(受給者証があれば、ある程度は省略できるのかもしれないが。)

 

それをやるのはスズキさんじゃない。

保護者である私だ。

送迎するのも、同伴するのも全て私だ。

空いてる療育に入れてしまえば貴方の仕事は終わるかもしれないが、私はずっと続いていくのだ。

通うのならば納得できる療育施設に通わせたいと思う気持ちは無視しないで欲しかった。(めんどくせぇ保護者だな、という自覚はある。)

うちの市で療育に入る方法まとめ

  • 保育園側から 「この子は療育入った方がいい」と言われるものではない。
  • 療育に入るためには親が自分で動く必要がある。
  • 療育に入るための発達検査はとくにない。自己判断。
  • 療育の相談をしたいときは主に保健センターが管轄。(市役所でも相談できるとは思うが。)
  • 市の○歳児健診のときや、市の発達相談親子教室などがあればそこで相談できる。
  • 市の療育関係情報が記載されたホームページはわかりにくい。
  • 空き状況、母子同伴、送迎の有無などは担当者に聞かないとわからない。
  • 自分でグイグイ質問、意見しないと欲しい情報にたどり着けない。

あくまで私が住んでいる自治体のケースなので全ての人に当てはまらない可能性があります。

私は保育園に約1年通ってみて、もし療育が必要なようだったら保育園側から何かしら言われるだろうと思っていました。

実際保育園側から療育の話を出されたことはなく、今回は私から言い出して「療育通うなら早い方がいいですよ。」と助言を頂いた形です。

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私が感じた問題点

地域差

この療育探しを通じて、ものすごく地域差を感じた。

簡易にしろ、発達検査をしてから療育に進む、という自治体が多いようなのだが、うちの市は違ったし、療育見学時には市職員はいちいち同伴しない、というコメントも頂いた。(そうなの!?)

地域によって対応が全然違うようだ。

また、都会の方では療育が定員いっぱいで入るまでの順番待ちもすごく多いと聞くし、田舎は田舎で療育そのものが少ない、有資格者が少ない、などの問題もある。まるで保育園待機児童問題のようである。

導線のわかりにくさ

いざ療育を考え始めたとき、まずぶち当たったのが、療育にたどり着くまでの導線のわかりにくさである。

まるで食堂の裏メニュー。店主に聞かなきゃ出てこない。一見さんお断りのような雰囲気を感じた。

市のホームページは療育施設一覧がズラーっと書いてあるだけだし、どういう子に療育が必要なのか、どこに行けばいいのか、どんな手続きが必要なのかという情報は、担当者に聞くというひと手間が必ずいる。こういう情報はホームページに載せてはいけないのだろうか。

前述の地域差の話とも重なるが、全国共通でわかりやすい導線を作っておいて欲しいと感じた。困ってる人が更に道に迷っちゃう状況だと思う。

『どう見ても療育が必要なのに入れないのは虐待だ。』

コメント欄や私自身ネットで検索していて何度かこの問題を目にしている。

『どう見ても』というのは私の場合、ブログに書いた情報のみが情報源になると思う。

以前、次男が他の子を突き飛ばしたことを記事にした。

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『実害も出ているのだから、一刻も早く療育に入れるべき。』という意見。

そもそも『療育』は他の子に迷惑をかける子供が行く『こども刑務所』ではないし、『こども矯正施設』というのも何か違うような気がする。

私は、ちょっと生きにくい子供たち、その親が、少し生きやすくなる工夫を学べる施設ではないかな、と思っている。私がそう思っているだけなので、異論はもちろん認める。

一度でもよそ様の子供に手を出した子が療育に行きべきなら、うちの保育園の子供たちはほぼ全員療育に行くべき、みたいな理論になると思う。それは違うだろう。

(実際、次男は四六時中お友達を突き飛ばしているわけではないし、むしろ噛みつかれたり、ひっかかれたり、ケガをさせられて帰ってくることの方が多い。園の意向で加害者名は言わない。)

 

私は「この子はしゃべれないだけで他のことで特に困っていることはないんだけど、これでも療育に行くべきだろうか?」と、ずいぶん悩んだ。

実際悩んでいるということは、つまり生きにくい状態だな、と気付き、何か手掛かり足がかり、ヒントが欲しくて療育を探し始めた。

どちらかというと、療育は次男本人より私のために行っているのかもしれない。

『子供に問題があるのに対応しないなんて、ダメな母親。』というレッテルを恐れているというのはもちろんあると思う。

おわりに

この次男と療育シリーズを通じて、ブログや漫画の表現の難しさを改めて感じました。

漫画にする点で何かしら簡略化したりはしているのですが、伝えることって難しい。

コメントは全て目を通しておりますが、途中からキャパオーバーで以後コメントの承認など控えております。ご了承ください。

 

これから療育を探そうという人、どうかご自身やお子さんに合った療育が見つかりますように!

 

療育に通い始めて1ヶ月経った3歳2ヶ月次男ですが、別段大きな変化はないけど最近トイレでおしっこができるようになってきたよー!(これは保育園のおかげ)

おしゃべりできなくてもトイトレってできるんだな…生活習慣を教えてくれる保育園ってすごいな…というのを噛みしめている今日この頃です。

 

長い話に最後までお付き合い頂きありがとうございました。