我が家は昨年、縦型洗濯機からドラム式洗濯乾燥機に買い替えました。
おかげですっかり快適なお洗濯ライフを過ごしております。
もう縦型に戻れないレベル。
さて、そんな便利なドラム式洗濯乾燥機を「イイヨ、イイヨォー!」と実妹にプレゼンしまくっていたら、なんとこの度買い替えを決定したとのこと。やったね!
そんな便利なドラム型洗濯機(洗濯乾燥機)ですが、実際に使ってみたら縦型とは使い勝手の違う点がいくつかあり、主に今後買い替えを検討する方に向けて気付いた点を書いてみます。
(5,000字以上長々書いちゃったので必要な所だけ目次ご活用ください。)
ちなみに我が家の機種は、日立ビッグドラム BD-NX120BL-N です。
(もう生産が終了している型なので、要は洗濯12kg/乾燥6kgの機種だと思ってください。)
ココが違うよ、ドラム型洗濯乾燥機
途中で洗濯物を追加できない
「あらこんなところに洗い忘れの靴下発見!」
縦型洗濯機を使ってる人が必ずやるであろう
- とりあえず洗濯機スタートしておく→途中で洗濯物をぽいぽい追加
…は、できなくなります。
というのも、ドラム式は物理的に横から洗濯物を入れる形のため、密閉されていないと水が漏れてしまうわけです。
スタートボタンを押したらドアは即ロックされます。
諦めて…!
次回の洗濯機回す機会にとっといて!
でもロックされたドアを開ける方法がないわけでもなく(機種にもよる)、洗濯スタートボタンを押した直後に「アレ入れ忘れた!」を思い出したらまだ間に合います。具体的には水が出てくる前ならいけます。
『一時停止ボタン』を押せば大抵はドアロックが解除されます。
もう水が出ていたら諦めてください。開けると最悪水浸しになります。
そんなわけで、ドラム式に買い換えてからというもの、洗濯物の入れ忘れがないかものすごく入念にチェックするクセがつきました。
子供の靴下はネットに入れよう
ドラム式洗濯機のドアとパッキンの間には少しスキマがあり、小さい洗濯物はそのスキマに取り残されてしまうことがあります。
具体例を挙げると、ずばり子供の靴下。
(たまに大人の靴下も落ちますけど…。)
洗濯、すすぎ等の行程でそのスキマに取り残された小さな洗濯物は、脱水もうまくいかず、びしょびしょのまま洗濯終了になります。
運転中はドアがロックされているため、ガラス戸越しに見えていても救出する手立てはありません。諦めてください。
対策としてはネットに入れておくこと。
洗濯ネットに入った状態ならこのスキマに落ちることはありません。なおネットに入ったまま乾燥しても普通に乾くので大丈夫。
お手入れは毎回必要なので頑張って!
洗濯→乾燥を終えて、洗濯物を取り出す前に、ドアパッキン(ゴムっぽいところ)を毎回ティッシュで拭くことをおすすめします。
ホコリがすごく付いてるから。
拭かなくても洗濯物は取り出せますが、高確率でホコリが付きまくります。
(雑巾で拭いてもいいけど、軽く湿らせたティッシュならポイポイ捨てられるので楽です。)
↑ 乾燥後の実際の写真。(ドアパッキン部分)うっ…きたない…。
ドア内側にもうっすらホコリが付着しているのが見えますでしょうか。
このまま次の洗濯をするとこのホコリと一緒に洗濯することになるので、こちらもなるべく拭いておくのがおすすめ。
(↑これが乾燥フィルター)
そして洗濯機上部にある乾燥フィルターのゴミも毎回捨てましょう。
一回乾燥するだけでおったまげるほどホコリが詰まるので、フィルター詰まりで壊れる前に毎回捨てるのを習慣づけるべし。
(1回乾燥しただけでこれぐらいホコリが詰まる。オレンジの取っ手を引くだけで、ホコリだけぽろっと取れるのでお手入れ楽ちん。)
あと毎回ではなく、お手入れランプが点灯したら掃除する部分もありますが、ここでは割愛します。
長持ちさせるためにも、お手入れはがんばろう!
ふんばるマンは最初に入れよう
『ふんばるマン』という、洗濯機のかさ上げ、振動防止に使えるものがあります。
これね。入れるなら洗濯機設置時に入れてもらいましょう!
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも本体重量があり、約80kgあります。
素人が1人で持てるわけがありませんので、洗濯機購入時、設置時で作業員さんが2人ぐらい来るタイミングで「これ洗濯機の下に入れてください。」とお願いしてみましょう。
うちは事前にふんばるマンだけネットで購入しておいて、設置時に入れてもらいました。
これを入れておくと洗濯機の下に空間ができるので、手が入りやすく、お掃除しやすくなります。あと振動が減るのももちろんイイ。
あとから入れようと思うとなかなか大変なので、一番最初の洗濯機設置時にぜひ。
ドラム式だと洗えないものがある
防水性の衣類は洗ってはいけない。と、取り扱い説明書に記述があります。
具体的には、主に以下のもの。
- ウィンドブレーカー
- おむつカバー
- 雨ガッパ
- スキーウェア
- 寝袋
- 防水性マット・シート
- 足ふきマットなど硬くて厚いもの
…でもね、ごめんね。
我が家ではある程度の防水性衣類もいっしょに洗濯しています。
まだ小さい子供がいるので、防水加工おねしょシーツ、トレーニングパンツ(防水シートつき)の洗濯は必須。
ただし、おねしょシーツは『洗濯』終了した時点で取り出し、ドラム乾燥はしません。(部屋干し。)
取り出したあとの残りの衣類は『乾燥』のみモードで運転してドラム乾燥すればOK。
なお、トレパンはドラム乾燥で全然大丈夫でした。毎日洗って乾燥までしていますが問題なし。
厚手の足ふきマット、トイレ、キッチンマットなどはある程度まとめて普通に洗濯しています。(こちらもドラム乾燥はしない。)
要は防水性の衣類があることにより、ドラム回転時に異常な負荷がかかりやすいので、防水衣類を単品で洗濯しないことがポイントだと思います。
とはいえメーカー側は防水衣類の洗濯を推奨していないため、あくまで自己責任です。
コインランドリーよりは時間がかかる
コインランドリーを使ったことがある人はわかるかと思うのですが、30~40分乾燥すれば洗濯物はカラカラに乾きますよね。
家庭用ドラム式洗濯乾燥機はそれよりも時間がかかります。
具体的には、標準モードで、洗濯に1時間、乾燥2~3時間程度。(洗濯物の量にもよる。)
『洗濯→乾燥』モードでスタートを押した時点での残り時間、4時間3分かかるという表示。
実際はある程度『乾燥』モードで運転したのち(1~2時間程度)、残りの運転時間を計算し直して、大抵は早めに運転を切り上げてくれる。
(例:『残り1時間』表記が、急に『残り3分』ぐらいになる。)
実際測ってみたら、このときは約3時間で終了しました。
コインランドリー慣れしていると「時間かかりすぎ!」と思ってしまうかもしれませんが、そもそも乾燥方式が違うため、乾燥に2時間ぐらいはかかってしまいます。
(ヒートリサイクル乾燥という、運転時に発生する熱を回収して乾燥時の温風に再利用することで、 消費電力量を低減する方式。)
その分低温でゆっくり乾燥していますので、衣類が痛みにくい上、電気代は1回の乾燥で約20~100円以下まで抑えられています。(詳しくは『機種名+電気代』で検索してみよう。)
コインランドリー乾燥1回分・約400円よりは遥かに安いです。
ちなみにお急ぎ乾燥モード、夜間も比較的静かなナイトモードなどもありますが、こちらは電気代が跳ね上がりますのであまりおすすめしません。
どうしても短時間でコインランドリー並みに乾燥したい!って人は乾太くんなどのガス乾燥機がおすすめかな…。
乾燥は失敗することもある
まれに乾燥失敗して半乾きで終了することがあります。
具体的な失敗例はこちら。
タオルだけ10枚ぐらい洗濯→乾燥したら、ドラム内側にタオルが張り付いたままカチカチで半乾きになっていた。
これは綿100%の衣類(タオル)ばかりで洗濯→乾燥した際に起こりました。
化繊(ポリエステル等)の衣類が他にいくつか混ざっているときは、ドラムがぐるぐる回っているうちにドラム内側に張り付くことなくポロッと剥がれて、ふわふわのいい感じに乾くのですが、綿100%のタオルだけの場合などはドラム内側に張り付いたままになりやすいようです。
この状態のままで乾燥終了するとカチカチのタオル(しかも半乾き)が完成します。
シーツなどの大物と普通の衣類を入れすぎた状態で洗濯→乾燥までしたら、シーツの中に衣類が入り込んで半乾きになってしまった。
シーツ1枚ぐらいなら他の衣類といっしょに乾燥をかけてもうまく乾いてくれることの方が多いのですが、シーツ2枚以上だと乾燥中のドラムの中でうまく広がり切らず、中に服などが入り込んだままになってしまい、中のものが半乾きになってしまうことが何度かありました。
シーツなどはドラム乾燥でくるくる回っているうちに、ほかの洗濯物を巻き込むように包み込んでしまうことが多いです。
ドラム乾燥は詰め込み厳禁。洗濯物の量はある程度減らしておいた方がシワも少なく、まんべんなく乾きやすいです。
シーツ2枚以上のときは一部を部屋干しにするなどの工夫をした方が半乾きでガッカリすることが少なくなります。もしくは洗濯回数を2回に分けよう。
以上の経験から、 タオルだけで回さず、衣類を詰め込みすぎない、を心掛けて、今のところ失敗なしで毎回ふわふわに乾燥できています。
プリントTシャツはくっつくことがある
元々プリントが施されているTシャツなどには『タンブラー乾燥禁止』などの注意書きがあると思うのですが、私はとりあえずめんどくさいので乾燥機にかけてしまっています。
そして乾燥終了後には乾燥時の熱でくっついてしまった無残なプリントTシャツの姿を見ることが多いです…。
一応、洗濯乾燥機の乾燥時の熱はコインランドリーより控えめな温度なのですが、くっつくものはくっついてしまいます。
同じ店、同じメーカーのものでも、くっつくもの、くっつかないものがあるので、実際試してみないとわからないことが多し。
(ユニクロのTシャツはプリント面積多い割にくっつかない、しまむらはくっつく、みたいな特性はあると思う。)
なお、乾燥時にくっついてしまった衣類は無理に剥がさず、お湯につける、洗剤にひたす(界面活性剤の効果で剥がれやすいそう)などが良いそうです。無理に剥がすと悲しいぐらいプリントがはげます…。
(くっついたまま無理に剥がしたら、プリントが一部剥げたドラちゃんのTシャツ。)
ドラム型にはゴミ取りネットがない
ドラム型には、縦型洗濯機には必ずある『ゴミ取りネット』がありません。
一応ゴミを取る部分はあるにはあるのですが(洗濯機本体下部に『糸くずフィルター』という部分があります。)ドラム内にゴミ取りネットがあるわけではないため、ホコリやペットの抜け毛付着の多い衣類は洗濯中に広がりまくり、他の洗濯物ももれなく毛まみれになってしまいます。
そんなわけで、実はペットを飼っているお家ではおすすめしにくい一面があります。
(ドラム型でも機種によって違うかもしれません。)
猫が普段ごろごろしているベッドのシーツを洗うと、もれなく毎回毛まみれになっている我が家です…。
まとめ
めんどくさい部分もいろいろ書きましたが、昨年買って一番よかったものがドラム式洗濯乾燥機です。断言できる。
- 洗濯物を干す作業がない。
- 洗濯→乾燥までノンストップ運転可能。
- 雨の日でも関係なく乾く。
- 花粉の季節も安心。
- タオルがふわふわに乾燥できる。
- 湿度センサーがあるから、生乾きほぼなし。
- 使う水量が縦型洗濯機の約半分で済む。
などなど、我が家にとってはいいことづくめでした。
基本部屋干しのご家庭には大変おすすめ。
うちは保育園で毎日大量の濡れた洗濯物が帰ってくるため、夜の洗濯、部屋干し作業がとても憂鬱でした。(※園では布おむつだから。)
大量の乾きにくい厚手のトレパン、大量の子供用ズボンをバランスよく、風が通るように考えながら部屋干し。一晩中干しても生乾き…なんてこともしょっちゅう。
部屋干ししている間の室内のジメジメ湿度上昇もない。臭わない。ほかほかふわふわに乾く。最高です。
一応おしっこ等で汚れたものは予洗いしてから洗濯機に入れていますが、ドラム式の洗浄力も申し分ありません。
あと天気の悪い日におねしょされたときの絶望感が激減しました。
慌ててコインランドリーに行かなくてもいい。むしろお家にコインランドリーがやってきた!ぐらいの気持ち。
小さいお子さんがいるご家庭はドアのチャイルドロック機能も付いているのでぜひ適切にご活用ください。(チャイルドロックしておけば、電源を切っていてもドアが開かなくなります。)
そんなわけでドラム式洗濯乾燥機、最高!
これからも末長く愛用していきたいです。
(今は日立も洗剤自動投入してくれる機種出たんですね。いいなぁ。)