しばきじっこ

柴犬と猫と4才3才息子の育児漫画ブログ

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おじいちゃんと九州の思い出

こんにちは、nanpooです。

9月上旬に私のおじいちゃんが亡くなり、1週間ほど神奈川に帰省していました。

湿っぽい話も何なので、おじいちゃんとの楽しかった思い出などを振り返ってみることにします。

私のおじいちゃん

長崎生まれ、神奈川在住の母方の私のおじいちゃん。我が家の子供たちにとってはひいおじいちゃんになりますね。

 

私が「結婚して鹿児島県に行くよ」と報告した際、すごく喜んでくれたのを覚えています。元々九州人だから九州に思い入れが強いのもあったんだと思う。

 

「鹿児島のどこだ?出水か!」

「あそこは新幹線も停まるし、おれんじ鉄道もあるし、鶴も有名だよな?いいところだよなぁ~。」

「今度おじいちゃん遊びに行ってやるからな!」

 

関東在住で出水のことをここまで詳しく知ってる人はそうそういない。

『出水』(いずみ)の漢字の読み方も、当初の私は知らなかった。

※なおシンカリオンの出水司令官の名前の由来がおそらくコレです。

九州まで遊びに来てくれた

地方在住の人は特にわかるかと思うのですが、遠方に引っ越したときなどに「今度遊びに行くね!」と言ってくれる友達は結構いるんだけど、実際に来てくれる人というのは本当に稀である。

(このセリフを言った友人たちを責めたいわけではないのですが、やっぱりちょっと寂しいというのはあります…。)

しかし、うちのおじいちゃんは有言実行である。

本当に鹿児島の我が家まで遊びに来てくれました。

鉄道や新幹線が大好きなおじいちゃんは、神奈川から遠路はるばる、新幹線という陸路で遊びに来てくれたのです。1人で。(おばあちゃんは神奈川で留守番。)

 

引っ越して半年もしないうちに来てくれて、とても嬉しかったし、うちの子供たちを出産したときもそれぞれ顔を見にやってきてくれました。通算4~5回ぐらいは遊びに来てくれたんじゃないかな?両親を除くと、我が家に一番来訪してくれた客人はおじいちゃんだと思う。

いっしょに行った九州の観光地たち

旅行や観光好きのおじいちゃんといっしょに、九州のいろんな場所を巡りました。

思い出せるだけ書いてみます。

鹿児島中央駅

「〇時〇分着のつばめ号に乗ってくるからよ!鹿児島中央駅まで迎えに来てくれ!」

おじいちゃんは時刻表ポケットブックを使いこなす電車大好きマンだったので、自分で時間を調べて集合時間を決め、意気揚々と電話してくれました。このとき既に80代なんだけどパワフルー!

そして私と夫は車で鹿児島中央駅までおじいちゃんを迎えに行き、いっしょに鹿児島観光へ出かけたのでした。(まだ子供が生まれてない頃の話です。)

知覧・特攻平和会館

第二次世界大戦末期に編成された特攻に関する資料を展示している施設。

展示見てるとマジ泣ける。当時はまだ航空機「飛燕」を展示していた。(現在は返却済み)

おじいちゃんは戦時中、満州に行ってたぐらいのバリバリ戦争経験者である。

視聴覚室でビデオを見ながら、お疲れなのか少し居眠りしていたおじいちゃんの横顔をを覚えている。

www.chiran-tokkou.jp

知覧・武家屋敷

武家屋敷群を一通り歩いて回り、お昼にお蕎麦を食べた。

あと知覧茶が有名なので知覧茶を試飲したり、おみやげに買ったりしていた。

最近では大河ドラマ「西郷どん」のロケ地になってたりしてますね。

www.kagoshima-kankou.com

出水・武家屋敷

なんか思い返すと武家屋敷ばっかり行ってたんだなぁと思うのだが、出水にも武家屋敷群があるのでおじいちゃんといっしょに行った。休日は牛車と黒牛ちゃんがいたりする。牛でっかい。かわいい。こちらは大河ドラマ「篤姫」のロケ地にもなっている。

おじいちゃんはガイドのおばちゃんに「孫がね、結婚してこちらに嫁に来たので神奈川から遊びに来たんですよ!」と、めちゃくちゃ元気に話しかけまくっていた。

www.izumi-navi.jp

長島・黒之瀬戸大橋

鹿児島県最北端の地、長島町。橋でつながっているので気軽に行ける島。

運が良ければ橋の上からうずしおも見れるらしいのだが、私は一回も見れたことがない。

とても天気がよく、海も空も真っ青にキラキラと映えた日だったので、ドライブしながらおじいちゃんは長島の海の美しさに感動していた。私も大好きです。

www.kagoshima-kankou.com

長崎・小浜温泉

おじいちゃんが雲仙の小浜温泉をいたく気に入り、マンション借りてしばらく住んでたというレジェンドの残る地。神奈川と長崎を80代のご老人が結構な頻度で行き来していたというのも驚きである。もちろん大好きな新幹線で。街のいたるところで湯煙が立ち上がる、THE温泉地。

私たち夫婦も2回ほど遊びに行った。よいところ。

神奈川におばあちゃんを一人置いてけぼりにして遊びまわってるおじいちゃんに、娘である私の母が何度か怒ったりしたので長崎のマンションは最終的に引き上げになった。(まぁそりゃそうだよなぁ…。)

www.obama.or.jp

雲仙→天草→長島フェリー

長崎での生活で車がないと不便だからと、家族にナイショで(※怒られるから)車を買って、乗り回してた車を私がもらい受けることになったので、長崎の雲仙→熊本の天草→鹿児島の長島間をフェリーで移動した。陸路をえっちらおっちら移動するより、直線距離で鹿児島県に渡れるので陸路よりよっぽど早く着く。

うちのおじいちゃんは自動車も大好きなのである。若い頃(私が小学生ぐらいのとき)の夏休みはよくおじいちゃんの運転で熱海に遊びに行ったりしたし、当時80代前半でもバリバリ自分で運転していた。

このとき譲り受けた車は、今も我が家で毎日乗っている。おじいちゃんの忘れ形見みたいになってしまった。

熊本・水俣

熊本県南部、鹿児島県との県境にある。

「水俣っていうと水俣病のことしか知らなかったけど、今はとてもキレイな街なんだなぁ。」

と、おじいちゃんが車窓を見ながら言っていたのを覚えている。

湯の児の福田農場で私はパエリア、おじいちゃんは釜めしセットを食べた。ぺろっと完食しててすげぇと思った。ここから見る不知火海はとっても綺麗。

www.fukuda-farm.co.jp

熊本・人吉

雄大な球磨川、そして人吉駅のSL、観光列車、人吉温泉など、おじいちゃんの好きそうなものがつまった人吉。駅前のからくり時計の前で写真を撮ったり、青井阿蘇神社をお参りしたり、温泉に入ったりもした。美味しいうなぎ屋さんがあるので勧めたら、

「俺、うなぎは骨が刺さるからキライなんだよー。」

とお断りされたので、その晩はトンカツを食べたのを覚えている。基本的にお肉が好きなおじいちゃんでした。

hitoyoshionsen.net

鹿児島・指宿

私はいっしょに行っていないのだが、うちの両親とおじいちゃんとで鹿児島中央駅から特急「指宿のたまて箱」に乗り、指宿を観光したそう。砂蒸し風呂が有名なのだが、おじいちゃんは暑いのがイヤですぐに出てしまったらしい。

その翌日、電車を乗り継いで、我が家まで遊びに来てくれた。

www.ibusuki.or.jp

行けなかったところ

「鹿児島はよー、行きたいところがまだまだたくさんあるんだよー。」

そう言いながら、地図を片手に今後行きたい場所をよく話してくれていた。

「本土・最南端の地、佐多岬へ行きたい!」

と言っていたのだが、結局実現できないままだったのが今でも心残り。

www.kagoshima-kankou.com

まとめ

なるべく湿っぽくない感じにしようと思ったら九州観光ガイドみたいになってしまったのですが、どれもいいところですので足を運ぶ機会がありましたら是非。私も指宿行ったことないから行きたい…。(鹿児島県民なのに!)

 

旅行が大好きだったおじいちゃんは今は気ままに旅してるのかな、神奈川からフワフワ移動して長崎かな?佐多岬も一人で行っちゃってるかな?なんて考えるとちょっと涙腺が緩みます。

おじいちゃん、ありがとう。またね!

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