おすすめ犬本をご紹介したいコーナー。
かわいいわんこのイラストを描かれる、くにのい あいこさんのコミックエッセイ新刊、「ごきげんわんこの平休日(へいきゅうじつ)」が6月7日に発売されました。
発売後一ヶ月ほどが経ちますが、ネタバレ要素ナシで私なりに魅力をご紹介したいと思います。
(作者さんの関係者でもなんでもなく、わんこ本を布教したいただのファンです…。)
ごきげんわんこの平休日
こんな人に読んで欲しい
昔、犬を飼っていたことがある人。
現在犬を飼っている人はもちろんなのですが、読後の感想として、「昔、犬を飼ってた人」にぜひ読んでほしいな、と感じました。
実際私も現在飼っている柴犬ちゃんより、実家にいたころ小学生時代から飼っていた雑種わんこちゃんのことを思い出して、ほっこりしたような、懐かしいような気持ちになりました。
ストーリー
- 子犬を飼い始めた経緯
- 田舎での、のびのびとした犬の生活
- 犬が人に寄り添ってくれたということ
各章をおおまか分けると、主にこの3つになります。
雑種の子犬「もも」がおうちにやってくることから始まる、カイヌシちゃん5歳から中学生までの犬との生活が描かれています。
とくに最後の章(エピローグ)は思わず泣きそうになっちゃうエピソードです。
(あ、犬に悲しいことが起こるわけではないのでその点はご安心を。)
私も小中学生のころ、何か悲しいことがあったら犬の前でべそべそ泣いたことを思い出しました。
構成、装丁
巻頭30ページほどフルカラー、以降は2色印刷で描かれたコママンガ形式(たまに犬コラムのテキストページ)で構成されています。
前半の紙質が白っぽい部分がフルカラー部分。
カバー下やカバー裏(!)にもおまけマンガが仕込んであってわくわくします。
カバー裏漫画はぜひ実物で!
巻頭のカラー漫画の一部は公式サイトで無料立ち読みできます。
作者さんのここがすごい!
作者の「くにのい あいこ」さん。
絵柄もすっきりかわいくて、何より犬のしぐさの観察眼がすごい。
思わず、こんなポーズする!こんな耳の角度よく見る!と思っちゃいます。
この、犬がうつむいてるときの耳の角度とか最高です。
そしてコミックエッセイ系の絵柄ではふんわりしがちな背景描写がしっかり描きこまれているのが本当にすごい。パースが整っていてとても安定感があるんです。
商店街のお散歩だったり、
田舎道だったり、
自分の犬小屋の前だったり。
犬がここにいる感がとても好きです。
この本が伝えたいこと
一通り最後まで読んでみて、この本に描かれている犬の飼い方を怒る人がもしかしたらいるかもしれない。
でもこの本が伝えたいことは、こんなことでは全然なくて。
人間がつらいときや、悲しいとき、犬はただ寄り添ってくれたということ。
もちろん、嬉しいときや、楽しいときも。
犬という存在が、なんて人のよすぎる…いや、犬のよすぎるやつなんだってこと。
私はそれだけでじーんときてしまいました。
私の好きなひとコマ
目が輝く犬。
葛藤する犬。
どこのコマかは実際の本の中で探してみてください。かわいい。
前作「庭のざぶとん犬」
著者の1作目の本である「庭のざぶとん犬」。
こちらは現在犬を飼っている方にぜひおすすめしたい1冊です。
登場人物はほぼ同じですが、「庭のざぶとん犬」をもっと掘り下げたのが、今回の「ごきげんわんこの平休日」になるかなと。
こちらは一話完結型で、コマ漫画ではなく、さっと犬を愛でることができる一冊です。
1作目、2作目、どちらが先でも問題なく読めると思います。
「庭のざぶとん犬」は現在もWEB連載中で、バックナンバーも無料で読めます。
(単行本はウェブ掲載分に加え、半分以上が描き下ろしという大ボリューム。)
こちらも思わず「あるある!」って言いたくなっちゃう犬エピソードがいっぱいでいつも更新が楽しみ。
おわりに
あとLINEスタンプがかわいくて我が家のヘビロテ要員です。
気になる人は作家さんの名前で検索してみてね。
夫とのLINEは「ではさらば」で〆るのが定番になっている。
以上です!
読後におうちのわんこを抱きしめたくなる本たちです。
ご興味があればぜひ。